「養殖ブリ」と「天然ブリ」の違い

養殖ブリと天然ブリの違いについてです。

スーパーでは並んで陳列されていても

養殖ブリは天然ブリより価格が高い場合が多いので

どちらが美味しいんだろう?

と、疑問をお持ちの方も多いと思います。

 

味の違いや価格差の理由など

養殖ブリの今をチェックして

美味しいブリをもっと楽しみましょう!

 

 

 

■脂が乗りしっとりした身質の養殖ブリ

 

養殖ブリと天然ブリ

食味の違いは身の質感と脂の乗りです。

 

天然ぶりは

ハリのある身質とサラっとした脂が特徴で

サッパリとした魚が好きな方はこちらを好む傾向があります。

 

特に脂が乗る冬時期の寒ブリは風物詩とも言える存在です。

 

 

養殖ブリは

通年旬と言える安定した味わいが魅力で

程よい実質と脂の乗りをいつでも楽しめます。

 

時々お寿司やお刺身を食べるよ

と、言う方は

ほとんどの場合、甘みを強く感じる養殖ブリが旨いと感じるようです。

 

 

時々スーパーで魚を購入する方であれば

白みの強い養殖ブリは見ればすぐ分かると思います。

 

変色しにくい身質を作る餌の開発も進んでいるので

切り身のルックスもバッチリです!

 

 

 

■市場価格は天然以上!

 

天然ブリは

脂を蓄える冬に旬を迎えますが

それ以外の時期はやや痩せ気味。

厳しい自然界に生きているので、いつも一定の味で楽しめるわけではありません。

 

片や養殖ブリは

餌や成長段階をコントロール出来るため

いつでも身質、味わいが安定。

食味としても高く評価されているので、市場での価格は天然ブリを上回ります。

 

 

最終的な食味に大きな影響を与える血抜きや氷を使った保存に関しても

養殖であれば

より確実に行う事ができるので

切り身になった時の価値も安定しています。

 

天然の代わりとしての養殖ではなく

新しい価値を創造する努力と技術の発展が

様々な人々から受け入れられていると言えそうです。

 

 

 

■ハイクオリティーな養殖ブリを楽しもう!

 

野鳥やイノシシを食べた事がある方であれば

イメージしやすいかと思いますが

天然の鳥や豚よりも家畜化された鳥や豚の方が

現代人にとって食べやすく美味しいと感じやすいです。

 

これは食べ慣れている事はもちろん

美味しくなるよう改善が成されてきた事が理由ですが

養殖ブリ、養殖マグロなどの魚のジャンルでも

今同じ事が起きているとイメージしても良いかもしれません。

 

 

魚は水中で生活しているので管理が難しく

まだ歴史はそれほど長くありませんが

餌の配合や人工孵化、設備の進歩など

技術の発展によって味や身質をコントロール出来るようになったのです。

 

中でも餌の発展は目覚しく

柑橘類を使って

天然よりも臭いを感じにくい養殖ブリが誕生し

市場から高く評価されました。

 

 

魚を食べ慣れていない方でも美味しく食べられる。

 

養殖ブリの誕生は商業的な成功だけでなく

生の魚を美味しく食べるという日本の文化を守るという意味でも

非常に価値のある事だと思います。

魚は天然の方が旨い

と、イメージしがちですが

今の養殖モノは非常に完成度が高いです。

 

食には好みもありますが

是非、養殖ブリも試してみてください。

 

食べ慣れていない方やサッパリした魚が好みの方には

ブリのしゃぶしゃぶや

テレビで話題になった日本酒とこんにゃくをたっぷり使う

ブリ大根がおすすめです。

 

 

 

養殖ブリは消費・輸出ともに

日本最大クラスの規模を持つ魚です。

 

お正月の席からお弁当のおかずまで

江戸時代から日本の食卓を支えてきました。

 

生でも焼いても美味しい魚なので

好みに合わせたスタイルで美味しいブリを楽しんでください。

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