新しい食文化へ対応 マグロの加工食品

新しい食文化へ対応すべくマグロの加工品も現代の日本人に合う味付け、新しい製品へと変化を遂げています。

インターネットの発達によって、他社とのコラボレーションや新しい販路の開拓も全国規模で行う事が出来るようになりました。

マグロ加工食品の中から特に注目度の高い製品をご紹介します。

 

 

 

■テレビにも登場!マグロの生ハム

各地方の特産品を紹介する夕方の番組で放送されて以来、高い人気を維持し続けている製品です。

静岡県を中心に各地で生産されており、スモークサーモンのような燻製の香りともちもちとした食感が大人にウケています。

 

イタリアでは古くから親しまれていた食品で、国内での生ハム人気も手伝って2004年頃から

流通するようになりました。

燻製方法は、スモークサーモンなどにも利用されている温度の低い状態で燻製を行う冷燻で仕上げるのがポピュラーで、温度管理が非常に重要です。

25℃以下、外気温を下回る温度を維持するためには専用の設備を用意する必要があります。

 

また、ソミュール液と呼ばれる調味液は豚肉用をそのまま使用すると塩分が強すぎるため、専用のものを開発しなければいけません。

昆布や海塩など海のものと組み合わせて、各社ともオリジナルの味をアピールしています。

 

高級感のある生ハムをネーミングに取り込んだことで製品としてのイメージも良く、外食や通販が好きな方には「マグロの生ハム」で製品イメージが伝わる程度まで浸透しています。

 

 

 

■甘く煮込んで相性バッチリ!マグロチーズ

 

マグロの角煮は加工品としてかなりポピュラーな製品です。

競合の激しいジャンルですが、ノウハウを活かした発展商品、マグロチーズをご紹介します。

アボカドやクリームチーズとまぐろの組み合わせは、生の状態でも非常に人気が高く加工品との相性も抜群です。

かつおとチーズを合わせた製品も昔から人気でしたが、マグロはクセがないので誰にでも合う味と言えそうです。

 

人気のマグロチーズに使用されているチーズは、チーズ専門のメーカーと協力して開発されたオリジナルを使用し、マグロ加工技術と合わせてウェットな食感と一体感が楽しめます。

Amazonや楽天など通販サイトでの人気が高く、ネット上ではふるさと納税やWeb販売に力を入れている焼津の加工会社が目立ちます。

 

 

 

■ツナとタイカレーも!モルディブに注目

2011年に缶詰で登場した「ツナとタイカレー」は100円という価格と本格的な味わいで、2013年頃にネット上で大きな話題を呼んだ製品です。

こちらで使用されているツナはかつおを使ったものですが、400円のプレミアムバージョンではマグロが使用されています。

ココナッツミルクやハーブの香りが強く、ありきたりなカレーとの差別化や目新しさを提供できた点、専用の小さなパッケージを用意して100円ローソンで販売した点が大きなポイントです。

 

ツナとタイカレーはタイ工場でマグロ関連の缶詰開発を行っていたところから誕生したそうですが、モルディブではマスリハの名前で昔から楽しまれていました。

東南アジアには、マグロを食べる国が沢山あります。

お米とスープにレモンやライム、ハーブ類など日本には無い組み合わせが沢山あるので、これからも様々なマグロ加工品を楽しむ事ができそうです。

 

 

 

マグロ加工製品は、上記以外にも沢山人気の製品があります。

Web販売の発達やふるさと納税で、販路拡大のチャンスが高まっているタイミングでもあります。

 

食品以外にも完全養殖に成功した近大ブランドでマグロの皮を使った製品が発表されており、完全養殖クロマグロの流通をメディアが取り上げると予測される今年度、来年度は新しい加工製品にも要注目です。

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