「養殖マダイ」と「天然マダイ」の違い

鮮やかな赤に目元のブルーラインが美しいマダイも

養殖が盛んに行われている品種の魚です。

 

古くから日本で特別な魚として扱われてきたこの魚は

おめでたい席を飾る料理には欠かせない存在で

味だけでなく色合いやサイズも重要な意味をもっています。

 

比較的養殖魚の流通が多く

マダイは意外に身近な魚です。

 

養殖マダイがどのように生産されているのか

そして

養殖マダイの味についてもチェックしてみましょう。

 

 

 

■おめでたい席には欠かせないマダイ

 

赤い魚体でおめでたい席には欠かせないマダイ。

 

養殖の盛んなクロマグロやブリのように

日本の海を大きく泳ぎまわる魚ではありませんが

年間を通して需要が高い魚でもあります。

 

おめで たい席を飾る魚なので、味だけでなく

色やサイズなど見た目も評価されるマダイですが

ここで養殖マダイと天然マダイの違いが現れます。

 

 

テレビなどで時々話題に上がる鼻の穴数は

天然マダイと養殖マダイの違いが分かりやすいポイント。

 

天然は左右4つに対し、養殖は繋がって計2つになりやすいです。

 

全ての固体が特徴を備えているわけではないので

参考程度にチェックしておきましょう。

 

 

また

天然のマダイは日光の届かない深い海で生活をしているので

中央から背中に掛けてピンクのような色をしている場合が多いです。

 

時期や地域によって住んでいる水深が変化するので

環境によって色味には違いがあります。

 

一方の養殖マダイは浅い場所で生活しており、

日焼けして上部にやや黒みのある体色をしています。

 

尾の端が丸くなるのも養殖マダイの特徴です。

 

ですが

より赤いマダイが欲しい場合は

天然しか選択肢が無いというわけではありません。

 

近年はマダイの持つ色の特徴を活かすべく

日焼け防止のネットを使った生産や

イケスを沈めて深い場所で育てる生産が行われるようになりました。

 

色素を吸収している餌にも工夫が施されています。

 

生活環境をある程度コントロール出来る事は、

養殖魚の大きなメリットです。

 

 

 

■ブランド養殖マダイで価値の向上に挑戦

 

他の養殖魚同様

マダイもブランディングが活発な魚です。

 

元々人気の高い魚だけに

周年安定して手に入る養殖の価値は高く

天然を越える値をつけるような高級養殖マダイも登場しています。

 

色合いやサイズにこだわるのはもちろん

餌の配合によって魚臭さの低減や身質を改善。

 

 

トレーサビリティと呼ばれる情報の公開も養殖魚のメリットで

生まれた場所から与えられた餌

加工や流通の過程を遡って確認する事が可能です。

 

 

抜群の食味に加えて

情報や姿を付加価値としてプラスすることで

ブランドの価値は高く評価されています。

 

天然の○○産のように

養殖魚にも特別な価値を持つ魚がいる事をチェックしておきましょう。

 

 

 

■養殖技術の向上はマダイでも顕著に

 

肝心の味についても

養殖技術の向上は顕著に現れます。

 

数世代前までは締まりが無いと言われる事もあった養殖マダイですが

近年は身の締まりや脂のノリをコントロールし

旬の天然マダイと同じような身質を再現しています。

 

 

旬をコントロール出来る養殖マダイは

魚らしい脂の旨さ感じやすい身質が特徴で

脂のノリから焼いてもふっくらと仕上がります。

 

マダイは養殖魚の流通量が多く

輸入物など品質にも差があるので

国内で生産された信頼感のある養殖マダイを選んでみてください。

 

特別な日のために用意したい方には

ブランド系の養殖マダイがおすすめです。

 

通販サイトなどで簡単に見つける事ができます。

 

 

 

頭や骨からも美味しい出汁が取れるマダイは

家庭での調理でも複数の料理が楽しめる魚です。

 

捌くのが苦手という方向けには

捌いた状態での販売も行われているので

興味を持たれた方は是非養殖マダイを試してはいかがでしょうか。

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